たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

青春ど真ん中を詰め込んだ漫画

はじめに

久しぶりに漫画を読みました。kindleで一巻を無料で読み、その後、kindleで2-7巻を一気読みです。この時点で何を読んだか?を当てた方は鋭いです。

2020年のマンガ大賞を獲った「ブルーピリオド」です。

「ブルーピリオド」の概要

概要としては、勉強も遊びも器用にこなすが、自分の意思との向き合い方は不器用な高校生の男性の主人公が、絵画に目覚め、芸術大学を目指し、合格し、さらに研鑽を積んでいる。というのが7巻までです。

 

「漫画」のユニークな価値

高校までは漫画を読みまくっていたのですが、大学以降は現実世界が面白くて、漫画を読もうという機会が減り、漫画をなかなか読まなくなってしまいました。今回漫画を久しぶりにガチで読んで思ったのは、その心理描写の秀逸さです。

この漫画だからというのもあるとは思いますが、読者を惹きこませるためには、感情に訴えかける必要があります。そのためには、丁寧な心理描写がどうしても必要なのかなと思いました。そういう意味では、もし論理に寄ってしまっていると思う人は漫画を読むと良いかもしれないと思いました。ゲームではなくて。

ブルーピリオドの「何が良い」のか?

読んでて、とても良いなと思ったのはこちら。

  1. 圧倒的に青春ストーリー
  2. 主人公の器用さと不器用さ
  3. 芸術の世界の丁寧な紹介

まず1ですが、そもそも、僕は青春が好きなんですw。振り返れば、僕が好きな漫画は青春ストーリーばかりだし、映画も青春ストーリーが好き。何かに夢中で、一直線に向かっていく。一人だけでなく、他の誰かとも衝突しつつも、激動していく様。この漫画には、そんな青春が詰まっている。

2は、先に少し書きましたが、主人公に共感する部分が大きいです。器用だけど不器用。相手に求められることがわかり、それに応えることも上手だが、他の誰かの評価とかではなく自分の大事にすることを形にするとか、意思を表現するとか、そういうのが不器用。ちょっと自分に似ているのですよね。その不器用な課題を乗り越えようとするストーリー展開には、つい入り込んでしまうのです。

3は、非常に面白い部分です。芸術の世界は私たちの世界から遠く離れた世界に感じるのですが、実はそうでもない?と思わさせられます。技術的な部分も多くあり、守破離ではないですが、それらをまず基本的な技術を抑えることが大事。その上で、自分が表現したいことを表現するのですが、それは、ビジネスに似ている、正確には経営者、創業者に似ている、とも思ったりします。サラリーマン経営者は違うかもしれませんが、創業者や事業を創造した人は、自分が描いた社会を実現しようとするわけですが、そこが芸術家に近い。よく経営はアートと言いますが、少しリアリティを感じた次第です。

おわりに

最近漫画を読んでいないな、という人は是非読んでみてください。最近も漫画を読んでるよ、という人は既に読んでいるでしょう笑。この先のストーリーも楽しみにしたいと思います!