たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

限界効用逓減に抗う5つの方法

東洋経済オンラインで、30才強でスタンフォード大学テニュアアメリカの大学の終身在職権)を得た経済学者である小島武仁氏(スタンフォード大学教授の後、東大教授)と、大阪大学准教授の安田洋佑氏の対談(この二人は筑駒中高の同級生)の記事で、刺さった部分がありました。

toyokeizai.net

論文一本のあたりの限界効用

小島氏のスタンフォード時代の恩師はノーベル経済学賞を受賞しているのですが、非常に沢山の論文を発表していたとのこと。それを見て、小島氏も沢山の論文を書いていった様です。ハードワークな環境にいて、論文というアウトプットを頑張っていたからこそ、若くしてテニュアを獲得し、スタンフォードの教授に上り詰めたのでしょう。

談話の中で出てきたのが、限界効用の話。限界効用でよく出てくる例がビールの杯数。

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ビールの美味しさは、一杯目が最高で、二杯目、三杯目と杯を重ねる度に、美味しさを感じる量は減っていく。それは杯を重ねるインセンティブが減っていくとも言えます。

論文でも同様で、一定量の論文を書くと、もう一本の論文を書く際の効用が減少し、常人だともう一本を書くことができなくなっていく、と。でも、小島氏の恩師は、そんな限界効用逓減をものともせずに、論文を沢山書いていったという話でした。

限界効用逓減に抗う5つの方法

ビールでも論文でもなく、色々なシーンで限界効用逓減が起きていると思います。例えば、仕事でも勉強でも、一定仕事/勉強をしたら、一定業績/成績が上がったら、さらに仕事/勉強をする、さらに業績/成績をあげる効用が逓減していき、仕事/勉強をする量が減ったりすると思います。

思い当たる人は多いのではないでしょうか。こんな風に整理してみると、この法則は、自分にとても当てはまると思いました。だから、この限界効用逓減に抗う方法が必要だと考え、5つ考えましたので、ご紹介します。

  1. 人と比較しない、自分と比較する
  2. 非常に大きい目標を持つ
  3. 対象自体を好きになる
  4. ルーティーンで効用を無視
  5. 強力なライバルを持つ

1)イチローらが実践していることに近いと思いますが、人と比較しないで、自分と比較することに集中することで、他者との相対での効用を感じずに、自らの絶対基準での効用だけを感じることで、限界効用逓減を軽減できるのではないかと思います。

2)ユニクロの柳生さんやソフトバンクの孫さんらが実践していると思いますが、高い目標を持つと、同じ効用でも、低い目標に対する効用よりも、高い目標に対する効用の方が満足する度合いが少ない、満足しないが故に、さらに努力できると思います。

3)対象自体を好きになることで、回数を重ねることで効用が逓減するのではなく、毎回効用を持つことができるのではないか、と。好きこそ物の上手なれ、が通じる話かなと思いました。

4)ルーティーンは、その行為自体が当たり前のことになるので、効用があるかないかを気にすることもなくなるのではないか、そうすることで、効用に依存しないで行為を積む重ねることができるのではないか、と考えました。

5)強力なライバルがいることも、効用に囚われることなく、ライバルとの関係に集中して、行為を積み重ねることができると思います。

少し頭を捻って5つほど考えたのですが、ず抜けた業績/成績を出す人を思い浮かべると、当てはまる項目も多いので、いい線いっている方法かなと思いました。

ちなみに、1でイチローを引き合いに出しましたが、イチローは1〜5の全てを意識的か無意識的かは別として活用しているのではないかと思いました。これらを実践することで、世界レベルの結果を出すことに通じるのかもしれませんね。

おわりに

個人的には、特に、4と1が良いと思います。業績や結果を気にせずに、マイペースに、ルーティーンのように何かを積み重ね、他の誰かと比較するのではなく、あくまで昨日や前の自分と比較するが良いと思いました。例えば、1日にブログを2本が限界だったが、3本書けたとかでしょうか笑。笑い話の様ですが、このように数字で測りながらやると良いのかもしれません。ということで、少し真面目な話でしたが、結構面白い考え方だなと思いましたので、ご紹介でした〜