たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

濱口秀司氏によるデザイン思考のマトリクス整理

デザイン思考の先駆者 濱口秀司氏

少し前に、NewsPicsか、ほぼ日かで知ったのが、濱口秀司氏。パナソニックを経て、アメリカのデザインファームで活躍して、USB等を発明したらしい。

最近、デザインやデザイン思考みたいな言葉や考え方が流行っていて、デザインファームと所謂ビジネスコンサルティングファームや広告代理店間でM&Aや緩い提携などが起きているのですが、濱口氏はそんな流行りよりもかなり昔からデザインファームで活躍していた、ということで、先駆者と言えるのかもしれない。

デザインファームと「デザイン思考」

そんな彼の記事があったので、Kindleで読んでみた。

 

良かったのは、こちらの整理。

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左上は芸術家のレオナルドダヴィンチ的なセグメントなので、あまり検討の余地はない。広告代理店からスピンオフしたような、天才肌のアートディレクターが少数精鋭でやっているファームが左下のd-boutiques。右下のd-firmsは属人性をなくし、問題解決プロセス的に課題解決しようとしているファームのことを意味していて、IDEO等がこのセグメント。加えて、右上が澤口氏がいるようなビジネスをデザインするようなファームで、D-firmとしている。まあ、アクセンチュア等のデジタルデザインをラインアップにしているコンサルティングファームもここに位置していると整理できるでしょう。

世界のトップデザイナーと、デザイン思考マトリクスのマッピング

少し前に、ファーム間のM&Aが取りざたされていたのは、右下と右上のセグメント間。よりカスタマニーズにミートし、具体的な解決策を成果物とするIDEO等のファームの価値を、ビジネスコンサルティングが囲い込むことで、課題解決のカバレッジを拡大しようとしているのがわかる。 

と、このように整理してみると、よくこのブログで取り扱う佐藤オオキはどのようなポジションなのか、と。このマトリクスでマッピングすると、左下のd-boutiqueのセグメント、と思えるが、もはや見た目だけではなく、ビジネス領域にまでドメインを広げていることを考えると、レオナルドダヴィンチみたいなポジションになってきているのかもしれません。電通合弁会社を創っているので、右の組織軸の力も活用していく部分も考えると、より大きいインパクトを出すかもしれないな、と。そう考えると、佐藤オオキは、最近のデザインファームの潮流を大部分をカバーしちゃってるんですねー。