たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

売れたドラマは、時代を創っているようでいて、実は、時代にのっている

月9「恋仲」が苦戦している理由

月9の「恋仲」が苦戦しているようですね。僕も、第一回は全て見ましたが、第二回以降は見ていません。なぜ、見なくなってしまったのか?理由を上げてみるとこんな感じでしょうか。

  • 特徴が無い
  • 役者が下手
  • 時代遅れ

随分あっさりと書きました(笑)。でも、あっさり書ける様な理由なのですよね。

どこかで使い古された様なトピックスが織り込まれていて、このドラマ固有の特徴が見当たらないのですよね。そして、本田翼が実に下手で、ドラマの流れが分断されるように感じさせられます。また、時代遅れなのですよね、父親の仕事が失敗して、夜逃げして、その後、三角関係の男の子の一人の親がお金を貸す、とか。ということで、見たい見たい見たいぞ!てことにはならないわけです。

 

月9の競合は、無数のwebコンテンツ

最近のヒットドラマは、強烈なインパクトを与えて、もう一度見たいと思わせる様な創りが多いですよね。半沢直樹やリーガルハイ、デート、などなど。特徴的なセリフやキャラクター、掛け合い、と種類は様々なのだけど、そのインパクトは、他のメディアでもなかなかないのですよね。

そう、今のテレビドラマには、競合が多すぎる。月9の時間帯にも競合が無数にある。勿論、webコンテンツという競合だ。これが厄介なのは、一人一人それぞれの興味に対してミートしたコンテンツが、その時間帯にそれぞれ存在しているからだ。月9は、そのコンテンツに勝る魅力がある必要がある。

 

時代を創るのではなく、時代にのる

仮に、いま、「ロングバケーション」があったら、「東京ラブストーリー」が月曜9時に放送されていたら、売れるか?と問い立ててみると、勿論、NO、と答えるだろう。なぜなら、時代が違うから。見ている人が変わるから。でも、ど真ん中のラブストーリーで勝負しても、売れるドラマがあったりするとは思っています。

結局、売れたドラマは、受け手のニーズをうまく掴んでいるわけですよね。丁寧にニーズを捉え、ドラマの中に盛り込んでいる。要は時代にのった。一方で「恋仲」は、売れたドラマの断片を切り取って、創ろうとしている。受け手のことを見ていない。

考えてみると、「恋仲」は誰が見るのだろうか?25歳前後の女性?F1ど真ん中?!としたとき、本当にこのようなコミュニケーションの仕方をするのかね?!というリアリティの無さが続く感じ。誰が見るのかわからないドラマ。

もっと誰が見るのか、誰がドキドキするのか、そうさせるリアリティって何なのか?それを考えないと、数字がとれるドラマは創れないのだろうな、と。そんな風に、ドラマニアのたけしは思ったわけです。