たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

月9ドラマ「コンフィデンスマン」の伸びしろ

月9と古沢良太脚本

さて、始まりました、月9。もはや月9は死語かもしれないですが、「東京ラブストーリー」よりも前の「愛しあってるかい」くらいからお世話になってきたものとしては、月9はチェックし続けてしまうスロットです(ちなみに、「愛し合ってるかい」は小泉今日子陣内孝則が教師の型破り学生ドラマだったりします)。

で、今回のタームの月9が古沢良太さんの「コンフィデンスマン」。「リーガルハイ」「デート」と、個人的にはフジテレビ系の古沢良太さんのドラマは好感していたので、ちゃんと初回を見たのですが、結論としては、ギリギリ70点といったところでしょうか。

「コンフィデンスマン」と「リーガルハイ」

どうしても、比較してしまうのが、「リーガルハイ」。弁護士である、堺雅人新垣結衣があの手この手となんでもありで論拠を集め、論を組み立て、裏の裏までを駆使して、悪党をやっつけるのは爽快です。巧みな伏線がはられている頭脳戦として面白いし、生い立ちレベルまで時間軸を引っ張りながら創り上げられたキャラクタがドラマを面白くさせていたりします。大好きなドラマでした。

一方、「コンフィデンスマン」も同じような特徴を有しています。長澤まさみ東出昌大小日向文世、の三人は詐欺師で、世の中の悪党をだまして、お金を奪っていく爽快感。その過程では、やはりあの手この手を駆使して、裏の裏の裏までいって相手に勝つというドタバタ劇。主人公は遊びがあって人情味があるキャラで、女性版ルパン三世って感じでしょうか。

「コンフィデンスマン」が少し足りない二つの理由

でも、ちょっと物足りなさが残ってしまう。それは、何か。まず、一つ目は、ドラマの設定。詐欺師が相手をだますのは当たり前。そういう意味では、やはりルパン三世をドラマにしたような感覚。それ自体は悪くはないが、古沢良太さんへの期待値としては、普通に感じてしまうかもしれない。「リーガルハイ」の堺雅人は、弁護士にも関わらず、悪どいことにも踏み込み、人格的にも破綻気味になりながら、法廷で好き放題やっていたのは、現実離れしていて面白かったわけです。それが、このドラマでは弱い。

もう一つは、キャスティング。先にも書きましたが、長澤まさみ東出昌大小日向文世の三人の中心人物。一方で、これは、古沢良太さんの長セリフの掛け合いドラマ。この食い合わせが現状そこまで良くはないのでは、と。所感としては、東出昌大が精一杯、長澤まさみは奮闘しているが届かず、小日向文世は良いのか悪いのかわからないが、三人で集まったときの掛け合いがはまっていない化学反応が起きず、テンポが悪いような。書いていて、演出のせいか、と思いだしましたが。

でも、期待して見続けようと思います!

といった感じで、少し足りないかな、と思ったりしましたが、一個目はどうしてようもないと思うのですが、二個目は改善できるかな、と思うので、もうしばらく期待して見続けようかな、と思います。古沢良太さんのTwitterを見ると趣向を毎回変えていくみたいですしね。脚本だけでも、十分面白いと思うのですよね。楽しみにしてます!