たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

スタイリストのカウンセリング力に学ぶ

スタイリストさんに必要なスキル

少し前に、しばらく通っていた原宿の美容院のスタイリストさんが体調を崩し辞められたので、少しの間美容室探しをしていました。系列店だと品質基準は一定なので安心だと思い、他の系列店(A店)に何回か行ったのですが、最近では更に他の系列店(B店)に移り、そのお店にしばらく通おうかな、と思うに至りました。

何が違うのか?という話なのですが、A店とB店の店自体には違いはそこまでないのかな、と思います。僕の施術をしたスタイリストさんに違いがあったのだ、と。直接的には、A店のスタイリストさんはスタイリストデビューして間もない方で、B店のスタイリストはシニアスタイリストさんでもう少ししたらディレクターかなという方でした。

スタイリストさんの肩書は、別に年次でもなく、要は売上の大きさに紐づくのですが、では、売上はなぜ変わってくるのか、になるのですが、色々な要素があって、最終的には、お客さんを満足させられるスキル、が大事だと思ったりします。

お客さんがなりたい髪型を理解する

では、お客さんを満足させられるスキル、とは何かなのですが、(1)お客さんがなりたい髪型を理解し、(2)お客さんがなりたい髪型に切る、に大きく分けられるかな、と思います。で、すごく大事なのが、(1)かな、と思います。勿論、(2)も大事なのですが、お客さんがなりたくない髪型に切る技術が素晴らしくても、それはスタイリストさんの自己満足なのかアートでしかなく、そのお客さんを満足させることにはつながらないのですよね。だから、(1)がまずあって、次に(2)がある、という順番。

で、この(1)が、A店のスタイリスト駆け出しの方と、B店のベテランのシニアスタイリストさんとで、段違いのスキルの違いがあります。大概、髪を切りに来るお客さんはふんわりとした出来上がりイメージしかありません。しかし、B店のシニアスタイリストさんは、そのふんわりしたオーダーに対して、具体的な部位別に質問し、鏡も的確に使いながらアウトプットイメージも示して、僕と会話をしていきます。そのプロセスを踏んでいくと、僕がなりたい髪型とずれなくなっていくのです。しかも、この会話自体は的確過ぎるので、1-2分で終わるっていう素晴らしさです。

そんなわけで、すぐに気に入ってしまい、次から通うかなと思っています。

誰かのふんわりとしたニーズを把握する

このようにスタイリストさんによって、お客さんのニーズを把握する能力は大きく異なっていて、ニーズを掴み、お客さんを満足させる、または、感動させることができるのがトップスタイリストになるのですが、これって、別にスタイリストさんに限った話ではないな、と思ったりもします。

仕事をしていると、ある種、一緒に仕事をしている人々がお客さんであり得るのですが、自分が相手にする一人ひとりのふんわりとしたニーズを自分なりに見立てるのか、擦り合わせをうまくするのか、が同様に大事だと思うのですよね。結局、人と人とのやり取りが生じる時点で、そのスキルが必要になり得ているともいえるのかな、と思います。

そんなわけで、素晴らしいスタイリストさんに切ってもらうのって大事だし、勉強になるなー、と思った話でした!