たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

「叱る」ことで人の力を引き出す (井村 雅代)

メダル請負人の教育方法

NHK Eテレ「達人達」で、シンクロの井村雅代さんが出ていた(対談相手は、指揮者の方)。井村さんと言えば、日本のシンクロを世界レベルに押し上げ、銀・銅のメダルを幾つも獲得させているし、北京オリンピックの際には中国の監督になって、銅メダルをとらせていた、シンクロのメダル請負人。

過去の日本であり、北京オリンピック時の中国は、とてもメダルをとれるレベルでなかったのに、世界レベルまでに押し上げた教育方法とは何なのか?とても興味深かった。幾つか、印象に残った点について、備忘録を残しておきます。

 

「叱る」ことは、責任を伴う

やはり、メダリストを何人も育てるコーチは、ぶれない鉄人的なハートを持っているな、と思わされた。叱る、というのが一つのキーだと思ったのですが、そんな彼女の叱る育て方 3点セットがこちら。

  1. 悪い所をはっきりと指摘する
  2. 直す方法は、具体的に指導する
  3. 直ったかどうかをきちんと伝える

叱られる側は、叱られる箇所、いわば、悪い所について、自覚症状がないわけで、正しいと思っているのです。でも、叱られてしまう。叱られる側と叱る側の認識の違いが前提としてある、ということを理解した上で接することが大事だと思いました。

だから、最後まで、相手に付き合うっていうことが必要なんだな、と。途中でこちらが諦めたり、中途半端な対応をしてはいけないんだ、と。そこには、叱る側の責任があるんだ、と。そういったコトを意識していることが大事だと思いました。

 

メダル請負人の金言 

まず、こちら。

叱るはいいけど、怒るは自分のわがまま

叱ることと、怒ることの違うを仰っています。怒ることは、こちらの感情のアウトプットでしかなくて、相手に何もプラスにならない、ということ。そういう意味で、叱る、っていうのは、論理的な行動なのだな、ということもわかります。

そして、こちら。

間違っているのを知らない顔をするのはダメ

主に若者に対して、ですが。基本的に、若者は間違っていることが多いわけですが、それを見て見ぬ振りをすることは、良くないということです。これ、当たり前のことを言っているのですが、あまり当たり前ではないのが現代なのかな、と。

要は、放っておいている人が多いですよね。何故かというと、面倒なのですよね、基本的に。目の前の未熟な若者にいちいち注意することは。で、その若者はずっと間違ったままでいる。そういった見て見ぬフリはしてはいけない、というお話。

 

体力と情熱が必須

ということで、井村さんて、スゲーーーエネルギッシュなのですよね。先の様な内容を毎日、沢山の若者に対して実行していくには、とても体力がいるし、情熱が必要だからね。根本的には、体力と情熱、なのかな、と思ったわけです。