たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

SMAPは終わったのか?

ジャニーズと言えば、SMAP。なのが30代中盤の僕の世代

30代中盤の僕の年代で言えば、ジャニーズと言えば、SMAPだと思う。たまに、TOKIOやV6、そして、KinkiKidsとあげる人もいるとは思うけど、王道は、SMAPに違いない。僕自身、SMAPがとても好きだ。何が好きなのか?でいうと、新しいことに挑戦し、道を切り拓いてきたから。芸能界の中で、ね。

今のジャニーズが活躍している領域は、SMAP以前と以後に分かれる。SMAPが道を切り拓いたからこそ、歌やドラマだけではなく、幅広いバラエティや、司会といった領域にまで活躍の場が広がった。この広がりにより得られたリターンは、SMAP以前とは桁違いだろう。僕は、そんなイノベーティブであり、パイオニアであるSMAPが好きなのですよ。

 

SMAPは「今」活躍しているのか?

しかし、そんなSMAPが好きな僕が最近思うのは、SMAPは、「今」活躍しているのか?ということ。僕へのインプット情報の中でのSMAPのシェアが低まっているのだろうか。インプット情報の中で、仕事以外の不特定な情報については、大きくは媒体や広告も依存していると思うのだけど、媒体は比較がしにくいため、広告にフォーカスしてみると、こんなデータがあったりする。

ニホンモニター株式会社による、各年上期の芸能人のCM本数ランキング。上位についてのみWebに芸能人の名前が出ているのだけど、直近5年間(6年分)におけるSMAPのメンバーが上位にいるか?その本数は?というのをまとめてみたのが、こちら。

2013年からは木村拓哉しかトップランキングに登場しなくなっている。そして、トップではなくなっている。代わりに、あがってきたのは、嵐。同様の形でまとめてみると、こんな感じ。

  • 2009年:(なし)
  • 2010年:櫻井(6)、相葉(5)、大野(5)、二宮(5)、松本(5)
  • 2011年:櫻井(10)、二宮(10)、相葉(9)、大野(8)、松本(8)
  • 2012年:櫻井(10)、相葉(9)、二宮(9)、松本(9)、大野(7)
  • 2013年:櫻井(10)、相葉(8)、大野(8)、二宮(8)、松本(7)
  • 2014年:相葉(10)、櫻井(9)、二宮(9)、大野(8)、松本(8)

2010年は紅白の司会をした年、と考えてみると、人気が最高潮に達し、紅白の司会を得て、それが更に全国での購買影響力を押し上げているとみてとれる。本数でみると、本当にすごい数のCMを嵐が占有している。

 

SMAPのブランド力は未だ顕在

なるほど、CMの本数が減っているねSMAPは、と。この時点で少し切なくなるのだけど、単価はどうなのか?を見てみると、嵐と比較して、こんなデータがある。

  • SMAP:1億2,000万円
  • 嵐:1億2,000万円

人気が最高潮に達していると嵐と同じ単価である、ということで、未だにSMAPの人気は衰えない。

とみることも勿論できるのだが、実際には、過去のブランド価値がSMAPの購買影響力を下支えしているのでは、と思わされる。購買影響力は、タレントのブランド価値のアセットによると仮説立てしてみると、そう言えるのかもしれない。それは、上位ランキングの顔触れから、SMAPのメンバーが減っていることを考えてみると、そのブランド価値は減少に向かうのではないか、とも考えることができる。

 

SMAPのレゾンデートル

さて、タイトルの問い「SMAPは終わったのか?」の答え。それは、「終わりに近づいている」というもの。香取信吾以外の4人が40代に突入していて、40代の彼らが購買影響力を与えるターゲットセグメントも年を取っていき、それは、購買意欲が旺盛ではないセグメントになりつつあることを意味していると考えられる。そういった購買に結びつくブランド力、という観点から考えた場合、そういった結論が出るかな、と思う。

購買影響力云々から離れたとしても、40代というのはタレントとして生き残っていくには難しい年代だと思う。タレントとしては、20歳くらいから、5歳刻みくらいで、ふるいにかけられて、各年代の分母は少なくなっていくのかな、と勝手に思っているのだけど、40代というのは、極めて人数が少なくなる年代であり、厳しい所かなと思う。ドリフターズみたいに伝説扱いでは当然有りなわけだけど。

ということで、あえてネガティブな展開をしてみましたが、僕の期待は勿論そんなトコロにはないわけで。各年齢ボーダーの振るいから生き残ってきたのがSMAP。勿論40代のSMAPにも生き残っていく力はあると思う。今までの40代のタレントの常識を覆してほしい。それが、"SMAP"のレゾンデートルだと思うからね。