広告系企画?(「発想の技術」樋口 景一)
否。広告だろうが何だろうが、何でも同じですね。基本的な企画のプロセスは同様。電通のコミュニケーションデザイン・ディレクターによる本書から引用すると、こんな感じ。
- そもそもの課題とは、いったい何か
- 本当の敵はなにか、本当の味方はなにか
- どういう価値軸を持ち込むのか
- 世の中にどう伝わるかたちをつくるのか
3, 4が、広告代理店出身の方の色が入っていますが、広告のプランニングについて誤解されているような、思いつく、ではなくて、考える、ことの大事さを一貫して説明している内容になります。具体的な内容は本書を読んでもらえれば良いのかなと思いますが、色々な角度から、観察して、考えて、見つける、といったことが、企画には大事です、ということが書かれています。
で、ちょっと思い出したのが、ガウディの言葉。こちらも、引用しておきましょう。考えること、創ることに対して、謙虚にさせられますね。
- 世の中に新しいなどない、あるのはただの発見である。
- 創造的たろうとして脇道にそれてはならない。
- 通常なされていることを観察し、それをよりよくしようと努力すればそれでよい。
- 私たちが心を開いて、努めて読むのに適切な書物は自然である。
- 自然が創り上げたものこそ美しい。
- 私たちはそこから発見するだけだ。
と、引用してみて、IDEOのイノベーションプロセスも思い出しました。こちらは、非常に好きな本質的なアプローチ。