たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

人気キャラクターの概観と、キャラクターの永続性に関する考察

年齢セグメント別人気キャラクターランキング

年齢セグメント別の人気キャラクターランキングと、それに関連した考察を書きたいと思います。

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0-2歳では、アンパンマンがダントツの人気

0-2歳の時は、それいけ!アンパンマンがダントツの人気を占めています。この結果には、経験則的にとても納得しています。この頃は、コップやらタオルやら、子供向け商品のキャラクターとして、アンパンマンがかなりを占めていて、私たちも、かなりのアンパンマンの商品を買ってきましたし、初めてのクリスマスプレゼントでも、アンパンマンの特大の人形を買ったことを鮮明に覚えています。

では、なぜ、アンパンマンがそこまで人気があるのか?なのですが、根源的には、そのキャラクターの親しみやすさなのかなと思います。まるを基調とした顔のキャラクターたちは柔らかく、小さな子供にとって、とてもフレンドリーです。またキャタクターの名前は食べ物であり、身近な生活に溶け込んだ世界観になっています。このキャラクターや世界観が、アンパンマン人気の土台を築いたのではと考えられます。

そして、驚かされるのは、アンパンマンは私たち親の世代が子供の頃から親しんでいるキャラクターでもあるということで、30年以上の間トップレベルの人気であるという凄さ。根源的な人気だけでなく、そこから、様々な商品におけるライセンスビジネスを繰り広げ、かなりのマーケットシェアで、私たちの生活を刷り込んでいる、というライセンスビジネスの商品カバレッジの強さが、世代を超えた人気を形成しているのではないか、と思われます。

妖怪ウォッチとアナ雪の人気は、世代を超えられるか?

続いて、幼稚園世代、そして、小学生世代の各セグメントでは、どちらも、1位が妖怪ウォッチ、2位がアナと雪の女王、となっています。これらの最近の人気は凄まじく、3位以下のキャラクターの顔ぶれを見ると納得がいきます。

どちらも、ライセンスビジネスは花盛りで、毎日の生活を取り巻く商品群は、妖怪ウォッチとアナ雪で溢れ、男子は妖怪ウォッチ、女子はアナと雪の女王の商品を買うのがメインストリームです。でも、これは、一体いつまで続くのだろうか?この問いは一考に値するかもしれません。

まず、アナと雪の女王は、いま夢中になっている世代が成長したら、時代は終わるでしょう。ランセンスビジネスだけでは不十分で、TVやゲームのエンタメでの露出で、新しいカスタマーの獲得ができないと人気を継続することは難しいと思います。恐らくあと3年といったトコロではないでしょうか。(ディズニーの一コンテンツとして、一定のポジションは保つと思いますが、今ほどの人気にはならない。)

一方、妖怪ウォッチは、アンパンマンドラえもん、そしてポケモンのように、時代を超えて愛されるキャラクターになる可能性があります。アンパンマンドラえもんはテレビと映画のコンタクトポイントでカスタマーを継続的に獲得するエントリーマネジメントで、人気を永続化しています。妖怪ウォッチも同様のエントリーマネジメントをしたいところで、最もベンチマークすべきはポケモンです。テレビ、映画、ゲームの3つが揃ったコンテンツであり、世代を超えたキャラクターとしては最近のモノだからです。

妖怪ウォッチは、ポケモンになれるのか?

ということで、妖怪ウォッチは、ポケモンになれるのか?なわけですが、個人的には、妖怪ウォッチポケモンにはなれない、と考えています。むこう5年くらいの人気なのではないか、と推察しています。世代を超えた人気、というのは定番になれるか、だと思うのですが、定番になるためには、奇をてらってはいけないと思うのですよね。いい意味で期待を裏切る、をしてはいけないのでは、と考えています。

アンパンマンドラえもん、そしてポケモンは、基本的な世界観は変わっておらず、道具やキャラの横展開、ラインアップの拡大をしているに過ぎず、それだけで人気を保てる価値を築いていますが、妖怪ウォッチは異なります。主人公を増やしたり、アニメだけでなく実写をしたり、と人気を保つための打ち手が変則的です。マーケティング的には結構正解な打ち手だったりして、ある程度の成功を引き寄せているところをみるに、うまい!とも言えるのですが、これを30年間続けることは困難なのではないか?と思うわけです。例えば、妖怪ウォッチは種類が増え、メダルが利用できるかできないかの整合表まであったりする状況で、カスタマを混乱させたりし始めています。

シンプルな本質価値を磨き続けることで、人気を保ち続けることができる。そうすることで、世代を超えて人気を獲得できるのでないか。そんな風に考えているわけです。

おわりに

実は、本エントリーの初めの目的からは脱線してしまいました(汗。もともとは、子供の年齢別の人気キャラクターの上位をおさえることで、パパとして、キャラクタービジネスとの付き合い方、それぞれのキャラクターの重軽を初期的に持つ、ということを目指していました。少々脱線したのですが、子供のキャタラクタービジネスの外観と、少し脱線気味の人気キャラクターに関する考察も楽しんで頂ければ幸いですmm