たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

子供の前では仕事をしない、というルールを決める

一日は24時間。そんなコトはみんな知っているけれど

当たり前のことですが、一日は24時間です。これは、どんな人にも同じ量の時間。世界各国の老若男女にとって。しかし、この24時間の使い方は、人によって全く異なっている。これは、当たり前なのだけど、そこまで意識していない事実。そして、24時間の使い方の積み重ねによって、人生は変わり、毎日の喜怒哀楽のシェアも変わっていく。

としたときに、いかに24時間の使い方を工夫できるか、が大事だ、と思うわけです。そう考えたときに、この本はとても示唆を与えてくれます。『「時間がない」から、なんでもできる!』

ハーバード公衆衛生大学院卒かつ子供5人!

著者は、ハーバード公衆衛生大学院修士課程を卒業後、国立保険医療科学院で主任研究官を務める吉田穂波さん。この経歴だけでもグレートなのですが、ハーバード留学前に子供を三人産んでいて受験し合格、留学中のボストンで第四子を、帰国後に第五子を産んでいる子沢山ママでもあるから、さらに驚かされる。

先の本には、そんな彼女の時間の使い方であり工夫と、子供との向き合い方のポリシーみたいなことが書かれている。私自身、生産性の鬼なのだが、彼女の本からは見習う点が結構多かったです。例えば、こんなコト。

  • 一分という長さは、誰にでも平等に与えられています。その長さは自分では変えられない。しかし質は変えられる。一分をどう過ごすか、一分の精度をどう高めるか、その一分をどう価値のあるものにするか。(中略)「時間密度」とでもいうべきそれらを高めること、密度をギュッと濃くすることによって、人はきっと一日二十五時間分も二十六時間分も生きられる
  • 時間ができてから始めるのではない。始めると、時間が生まれる。
  • 時間がないことで、時間への執着心がグッと高まり、なんとかして時間を手に入れよう、時間を生み出す工夫をしようと思えたのです
  • 時間が足りないなどとはいってはならない。(中略)ヘレンケラー、パスツールミケランジェロマザーテレサ(中略)誰もみな同じ
  • 「ギリギリまで」あきらめない

ほんの一部を引用したのですが、他にも前向きな思考と行動が紹介されていて、読んでいて勇気付けられる。私たちは、時間に制約されて生きているわけですが、一分や二分のメッシュで時間を捉え活用して、時間密度をあげることで、時間の可能性であり有用性はあがる、ということです。

忙しい。そこで、子供との時間にルールを決める

忙しい忙しくない、子供や奥さんに貢献できていない貢献できている、などは根本的には時間の使い方に起因しているのかなと思います。いつ、どこで、誰と、何をするか。その何かの時間の積み重ねで人生ができてます。この時間に関する思考や行動は今後もちょこちょこ取り上げたいと思います。

さて、吉田さんの話に戻りますが、彼女は、こんなルールを決めています。

子供たちが起きている間は、メールチェックも含めて、子供の前で仕事はしないと決めています

これにはかなりショックを受けました。恐らく自分よりも数倍忙しいだろう彼女が、子供の前で仕事を一切しないなんて、と。でも、これって、とても大事だな、と思います。

ただでさえ、仕事をしていたら、子供と過ごせる時間はそこまで多くありません。その少ない時間で、メールチェックやら何やらをして、顔つきも仕事モードだったりすると、子供は一緒にいても楽しくないでしょう。せっかくの時間をそんな時間にしてよいのか、と考えさせられるわけです。

一方で、さらに仕事時間の密度を上げるインセンティブにもなるとも思いました。子供と一緒にいる時間は仕事は絶対にしない。だからこそ、仕事時間には徹底的に集中し、仕事を残さない、という時間密度の向上に寄与するのでは、ということです。とはいえ・・・もあると思います。でも、一度このようなルールを敷いてみるのも良いのかな、と思います。

おわりに

ということで、親としての先輩である吉田穂波さんの本のご紹介でした。この方の本を読んでいると、自分はまだまだ甘いし、何か言い訳をしちゃっているかな、と戒められます。もっともっと時間をうまく使って、子供や家族との時間をより良いものにしたいですし、一方で仕事もより良いものにしたいと思います。みなさんも、一緒に工夫していきましょう!