たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

10年ぶりに車を買った、たけしのクルマ論(1) カーナビは進化しないのか?

さて、10年振り位に車を買った話はこちらに書きました。

takeshikarei.hatenablog.com

で、車に乗っていて思うことが結構あるので、せっかくなので色々と書き留めておこうかなと思います。今回は、カーナビについて。

カーナビは進化しているのか?

10数年前に車に乗っていた時も、カーナビは装着されていて、利用していました。で、最近買った車にも、カーナビはついているのですが、使っていて思ったのは、10数年前のカーナビと機能がほとんど変わっていないのでは、ということでした。

目的地を入力し、現在地から目的地までの経路を幾つか導出し、そこから洗濯した経路に則って、車を運転する。のがカーナビの本質的な機能なのですが、この本質的な機能については、ほとんど進化を感じませんでした。

一方である、副次的な機能については、少し進化はあったと感じてはいます。スマホとbluetoothで連携できて、iTunesの曲をスマホで操作できるとか、電話も車内マイク等で会話することができるとかは、10数年前ではできなかった世界観(スマホもなかったので当然ですが)。

勿論、その副次的な機能があることで、利便性は感じるし、感覚的にも、いいね!と思うわけですが、車を持つことのベネフィットのメインは、やはり移動なので、車による移動をさらに最適化するべく、カーナビの機能の進化は期待したいところです。

カーナビを使ってて残念に思うコト

ちなみに、僕が思う、カーナビのイケていないところは、こんなトコロです。

  • とある目的地に行きたいとき、その多くは、駐車場に駐車することになるわけですが、カーナビの目的地登録には、駐車場の概念がなく、現地に着くと、運転方向の妙で無駄な調整が必要になる
  • 目的地を登録すると、幾つかの経路リストをカーナビが挙げるが、優良道路か、一般道路か、程度の経路種類しかなく、それぞれの具体的な経路設定をすることが困難
  • 二個目にも近いが、物理的な距離の最短コースだろう経路をリコメンドするが、国道と細い道路を同じ道路としか認識していないのか、平均速度が速いだろう国道よりも、物理的な距離が短い細い道路(平均速度が比較的遅い)をリコメンドしたりする
  • 学習能力がないので、例えば、三個目のようなリコメンドを選択せずに、より最短で行ける経路を自ら選択して履歴したとしても、その経路を学習することはなく、同じ道では、やはり同じようにより遅い経路をリコメンドする。要は、学習能力がない
  • そもそも検索ができないので、目的地の電話番号やら住所を入力するしか手段がない。20世紀的だよね、このインターフェースは
  • 普通に間違える。交差点で、カーナビが直進をリコメンドするから直進をしたところ、交差点を過ぎるとすぐに、右折でした的なリコメンドに変わったりする。勿論右折はできないので、それにより、迂回経路となり、5-10分ほど無駄な経路を走ったりする

例えば、ということで、書いてみましたが、このような経験は、ドライバーのみなさんにはあるあるなのではないだろうか。このような不は、10年以上前に車を所有していた頃にもやはりあり、その不の在り方は、何も変わっていない、と思わされるわけです。

哀しいのは、これらの結果、最適な経路選択ができなかったり、目的地に着いているのに駐車場に入るために迂回したり、と無駄な時間がかかってしまうことです。日本における交通渋滞による経済損失の貨幣価値は約12兆などとあったりしますが、プライベートの貴重な時間をかなり損失している、という点も見逃せないと思います。

カーナビ事情の最近と今後

少し調べてみると、カーナビメーカーは、外販・OEMで販売台数とそのシェアは変わるだろうが、10数年前からその顔触れは変わっておらず、アイシン、クラリオン、パイオニア、富士通テン、パナソニック、といったところ。これに加えて、グローバルでは、ハーマンなどが加わるようだが、これらのメーカーも昔ながらの顔ぶれで、少し調べてみても、日本メーカーと大差がなさそうだ。

そんなことを考えていたところ、カーディーラーに行く機会があったので、担当の方と一時間ほど色々な話をしていたのですが、そのトピックの一つに、カーナビの話もして、上記のような不についても話したりしました。聞いた話としては、地図情報としてはゼンリンという会社が行っており、年に一回の更新でそれに依存しており、インプットとなるその地図情報に依存しきった構造でしかなく、インプットを基にしたアルゴリズムの進化みたいな話は聞けず、昔から変わらないのはその通り、とのことでした。

ちなみに、今後の見通しとしては、カーナビと、スマホの位置情報や地図情報との連携みたいな話もされていた。あまり使ったことがないのですが、ナビタイムは位置情報のアルゴリズムに命を懸けている会社だけど、このアプリを使う方がましなんじゃないか、とか話している中で思ったりしました。

話の中では、appleやgoogleの名前も出ていて、自動運転という中長期のソリューションの前に、カーナビの位置情報の最適化みたいな観点で、IT企業と車企業の連携は普通にあるかもしれませんね。さくっと調べてみると、まだ、世界観的にはシャビーな感じでしたが。こんな感じで。

APPLE CarPlay:特徴的には、siriの活用か。

sport-car.akakagemaru.info

Android Auto:スマホのカーナビに毛が生えた感じ

gazoo.com

まとめ

現在や直近を見渡すと、快適で効率の良いドライブにはカーナビだけの活用では不十分で、ドライバーとして、経験知を蓄積することで、無駄を排除するように工夫するしかなさそうですが、カーナビ企業、IT企業、通信会社等、業界としては、過去にないプレイヤーが入っており、進化の機会は多くあると思うので、今後に期待したいと思います!