たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

単身赴任者の"寂しい"をなくせないか?

39度の高熱がでたときの僕の武勇伝

ちょっと前に、いきなり熱が39度を超えて、急遽仕事を切り上げて、帰宅することになった。39度超が判明してからの僕の動きは早くて、帰宅中に妻に連絡し、インフルエンザの可能性もあるので、子供と一緒に実家に帰ってもらう。そして、最寄駅から家に帰るまでに、病院に寄り薬もゲットし、数日は外出もしんどいだろうからスーパーで食料を買い込んで、家に着くと、大量に着込んで、5分でベッドにもぐりこみ睡眠。家族に気を使うこともなく、睡眠や療養に集中していたら、熱は線形で低下し、日曜には平熱に戻り、月曜には出社できた。

家族と一緒にいれないことは、本当に寂しい

と、そんな武勇伝は閑話でして、そのまま、家族が実家に残り(夏休みだったので)、結局、一週間ほど一人で生活をすることになってしまった。通常、子供の長期休暇に入ると、3-5日ほど実家に帰ってしまうことはあったのですが、一週間は結構長くて、寂しくて寂しくて仕方なかったっす。というお話が本題。

で、考えたのですが、僕の例はまだよい方なのですが、単身赴任をしている家族って大変だな、と。そんな風に家族が離れ離れで暮らす日々が通常て、どれだけ寂しい思いを感じながら、毎日を過ごしているのか、と。そんな風に思ったのでした。

単身赴任者のボリュームと、その"寂しさ"の数

ということで、単身赴任者数を調べてみると、こんな感じです。

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100万人には届かないのですが、全体2.3%ということで、結構いらっしゃいます。これは、単身赴任者の数なので、離れて住む家族の人数もかけ合わせられるので、平均世帯人数2.49(2016年厚労省調べ)を掛け合わせると、約180万人の寂しいがある、ということになります。また、人数換算ではなく、例えば、一日一回寂しいと思った場合、年間約6.6億回の寂しいがある、ということです。

"寂しい"は解消されているのか?

さて、この寂しいは、どのように解消されているのか、と。いや、はたまた、解消されていないのか、と。それを考えようとしたとき、どのような状況を寂しい、と考えるか、がまずあると思います。
平日は、仕事があります。でも、朝や夜は家族がいる場合、ご飯を一緒に食べたり、会話をしたり、はたまた遊んだりする人もいるかもしれません。一方、週末は、それに加えて、どこかに外出したりして、インパクト大で、食事や遊びなどを体感する人が多いのではないでしょうか。
としたときに、どのように解消されているか?ですが、平日は、Skypeなどのソフトを使えば、時間の都合をつかせれば、朝や夜などに、テレビ電話をすることができるので、一緒に住んでいるときとあまりかわらないのかもしれないな、と思います。実際僕は、1年半ほど平日は国内出張をしている期間がありましたが、その間、毎朝、家族とSkypeをしていました。そうすると、かなり寂しさが和らいだのを覚えています。

多くの家庭では、一緒に住んでいても、朝時間で一緒に食事して会話する、早く帰れる場合も一緒に食事する、会話する、が基本なのかな、と。それらは、テレビ電話でも実はあまり変わりません。食事をしているときにでもテレビ電話をつなげるとしたら、なおさら変わらない。でも、週末も遠距離、というのは、実に寂しいのかな、と思います。週末は、家の中でも一緒に遊んだり、外出して、一緒に体感する機会が多いと思うので。

"寂しい"を放置しない方法とは

そう考えたときに、単身赴任世帯の週末の寂しさを解消する手段は現時点ではあまりないのかな、と思います。年間約2億回寂しいが放置されている、と。でも、前述の通り、結構単身赴任世帯て、多い。このマーケット向けに何か良い商品はないものか、とも思ったりします。

例えば、一緒に遊んでいるときに遊べない寂しさなので、グーグルグラス的なプロダクトで、お互いの視界を共有できることで、あたかも一緒にいるかのような空間を実現して、体感することができるのでは、とか。VRかARのプロダクトにより、一緒にいるだけでなく、疑似的に触れて遊ぶこともできるのでは、とか。要は、空間の制約をなくして、誰かと体感できる手段、てヤツですね。

なんだか、書いていると、5年くらいでそんなプロダクトもあるのでは、と思い出しました。単身赴任世帯の寂しさ、を減らせないか。ふと、そんなことを考えたのでした。これを読んだ商品企画担当者の方がいらしたら、ぜひお声がけください!ちなみに、日本のマーケットだとそこまで大きくないですが、どの国にも単身赴任者はいるわけで、グローバルベースでは結構大きいのでは、と考えています。加えて、この寂しさは、単身赴任者だけでもなく、子供が独立した親には少なからずある寂しさだと思います。この寂しさをなくせないものか、とつとに思うわけです。