たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

ビジネスパーソンの競争優位の源泉(速さは全てを解決する『ゼロ秒思考』の仕事術 赤羽 雄二)

この本を読んで、新人の時を思い出しました。僕が新人の頃に大事にしたのが、スピード。この時考えたのは、アウトプットのスピードが速ければ、相手の信頼を勝ち得ることができること、そして、スピードを速くすることは、他の能力よりも容易であること。キャリアを積む毎に、他の理由が追加されていったわけですが、今でも、スピードを大事にしていることには変わりない。そんな僕の考え方に、超ミートしたのが、この本。

スピードを大事にするし、生産性オタクでもある僕ですが、この方は、全然僕よりも優れたトップランナーですね。あっという間に読んでしまいました。ということで、特に、僕に引っかかったポイント7つについて、コメントしたいと思います。

 

1. 仕事のスピードは無限に速くなる

この取組みの根底となる考え方として、非常に大事だと思った。僕は、ある程度まで仕事のスピードは速くなっているから、あと少ししか速くならないのでは、と思っていたような気がする。勿論、毎日振り返りをして、改善する習慣はしているのだけどね。

でも、もっともっと無限に速くなることを前提として、日々の改善を貪欲にガンガンやる必要がある。徹底的に。その根底となる考え方が、この文章なのですよね。ちなみに、こんなコトも書かれています。

思考のスピードは無限に速くなる

どちらかというと、毎日気にしていることは、こちらの方なのだけど、思考以外のオペレーションや基礎修練による仕事のスピード向上への改善取組みが、この本には多く書かれていて、とても参考になっているので、次からは、それらについて。

 

2. できることは全部前倒しする

冒頭で、「はやい」の説明がされている。これには二つ意味があって、

  • 速い:仕事をするスピード
  • 早い:時刻がはやい

どちらも大事だが、前倒し、とは後者の「早い」を突き詰めていくこと。緊急でないものでもきょうできることはどんどんやっていく、こと。早く始めると、先手が打てて、ムダな時間が減り、好循環になっていく。自分も精神的に楽になるし、周りの負荷も減り楽になる。

ということで、早速意識し始めました。僕は、google calenderで総量管理的に細かくやるべきタスクをテトリスのようにはめ込んでいますが。まずは、そのタスクに集中。見立てよりも時間が短くなり余ったら、他の小さなタスクを前倒ししていく、というように。そうすると、再度タスクのスケジューリングをと繰り返すのですが、どんどん前倒っていく。まさに、テトリスで列が揃った気持ち良さ?!

かどうかはわからないですが、前倒しの習慣は、達成率100%以上みたいな気持ち良さがありますね。この前倒しの習慣をどんどん突き詰めていこうと思います。

 

3. 仕事のスピードアップには情報収集力の抜本的強化が必要

これは、見て見ぬ振りをしていたところ。何気に、google calenderには、毎日30分のresearch timeが設けられていたにも関わらず、なまけていた。痛い所を疲れた、て感じ。僕はあんまり情報収集であり調査てのが好きではないのだけど、それは致命傷だな、と思った。

calenderにも書いている様に認識していたけど、こう明文化された形で直面すると、なんとか改善しないと気が済まないな、と思ったわけです。ということで、自分から明文化しようと思います。

  • 疑問に思ったことは、直ぐに調べて、明らかにする
  • メインテーマの周辺情報はインプットしまくる

一個目は結構やっているのだけど、徹底しようと思う。で、二個目を如何に習慣化するか?だが、初期的なリサーチは薄くやるとして、仮説の裏返しである検証調査について、ネットリサーチを”すぐに”やる、というのを習慣に落とし込みたいな、と思う。要は、仮説を検証することの検証速度に拘る、ってことですな。

 

4. メールを制する者が時間を制する

これは、とある外資系企業にいた頃はメチャメチャ拘っていたけど、最近は、その重さは少し軽くなっていたように思う。僕のメールに関する基本的なルールとしては、

  • 読んだり、対応したら、限られたフォルダに移動する
  • タスクとして存在するメールだけが受信ボックスに残っている
  • 受信ボックスのメールは、1日以内に撲滅する
  • 隙間時間は読み専門、集中的にメールを返信処理する時間をとる

少し変えようと思います。

  • 隙間時間にも、返信処理をする ←鬼集中ゾーン

このチャンクは、メール返信速度を上げることで、メール相手の速度も上げ、そのメールにまつわるタスクを一気に終わらす、ということ。

仕事は自分だけに留まって存在するわけではないので、速度を上げて相手にインプットすることで、加速度をあげて、そのタスクを終わらすイメージ。そんな加速度メールワークに移行したいと思います。

 

5. 単語帳を200-300個登録する

これはパソコンの辞書登録のことを意味しています。僕も、幾つか登録していました。でも、200-300個登録するっていう。。。貪欲なまでの徹底っぷり。

現代社会で生きる僕たちのアウトプットとして、パソコンのシェアは非常に高いと思います。考えて、調べて、議論して、資料を作る。みたいなプロセスで、資料を作るプロセスの時間シェアてヤツですね。

でも、その時間シェアはできるだけ短縮化した方が良いわけです。フレームワークやコンテンツ自体は、考える(紙に書く、も含む)の付加価値こそ高いわけなので。とした時の工夫として、この辞書登録というのは目から鱗だったわけですね。

勿論、これは、氷山の一角で、パソコンの単調なオペレーションの中でもっともっと時間的に短縮できる箇所は多いのかな、とか思うわけですね。毎日敏感になって、それらを特定して、改善しようと思いました。

 

6. 人の話を丁寧に聞く

これはかなり耳が痛い所だった。僕の状況てのは、こんな感じだと思う。

  • Executiveの話は超集中して聞く。Issueをちゃんと捉えないといけないし、凝縮された議論をしないといけないので
  • でも、そうでない人の話は、そこまで集中して聞けていないことがある

でも、後者の場合だと、早とちりであったり、その後の行動の精度が下がったりするのですよね。やり直しやらより戻しやらが起きたり。だから、全ての人の話に対して、集中し、丁寧に聞かないといけない。

全ての相手の人の話を集中して聞く。最終的には体力だと思う。毎日、どの程度丁寧に聞けたのか、を振り返るようにしようかな、と思う。

 

7. 伝えるべき点をメモしてから話す

これは、6の逆かな、と思う。丁寧に聞く一方で、丁寧に話す、ということ、かなと。これも徹底さの点では不十分だったかな、と。大事な打ち合わせ前にはやっているが、というか、そもそも資料を作っている。

でも、中小の打ち合わせでは、そこまではやっていない。それでも、打ち合わせの消化具合は高いだろう。満足いくレベル。でも、100点を取り続けていますか?80点とか90点で満足していない?というトコロ。

毎回100点をとるために、事前にメモをする。準備する。と、今書きながら、イチローの準備への姿勢を思い出した。

やれることはすべてやったし、手を抜いたことはありません。常にやれることをやろうとした自分がいたこと、それに対して、 準備した自分がいたことを誇りに思っています。

これが、いつも、なのです。大きな試合の前も、小さな試合の前の。というか、大きいとか小さいの概念すらない。常に、全力で準備して、結果、成功を手にしている。イチローは本当にすごい。僕も、もっと丁寧に誰かに話そうと思う。

 

おわりに

仕事って面白い。改善すべきコトが沢山ある。そして、なんとかして改善して、レベルアップした時の達成感てのは素晴らしくて。そんな機会が毎日あるってのが面白い。そんな面白さを突き詰めているのが、この本の著者の赤羽さんだったりするのかな、と勝手に思ったりしました。

ちなみに、赤羽さん「ゼロ秒思考」という本も出していて、メモ、が中心の内容のようです。いやー、僕は、メモには一過言ありますよ。多分、この方、僕とかなり同じカテゴリの方なのでしょうな。この本も読んでみようと思います。