たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

毎日やりきるか・やりきらないか(Harvard Business Review「一流に学ぶハードワーク」)

今月のHarverd Business Reviewは良かった。「一流に学ぶハードワーク」が特集。特に良かったのは、日本電産社長の永守さんのロングインタビュー記事でしょう。

永守さんは、根性根性ど根性みたいな雰囲気がありますが、それで一兆円企業に会社を育てることができるわけないわけで。荒っぽい京都の旦那みたいな表面の下にある、ハードワークに関する思考原理みたいなのが垣間見えてとてもよかったです。

特によかった部分はこちら。

なぜ全力で働くか。それは、努力が運を呼び込むからです。努力をしなければ、運は訪れません。これ以上やれることはないというところまで徹底的に極めて、初めて運が近づいてくるのです。努力するだけでは成功しないからこそ、懸命に努力するのです。

ハードワークをすることで、どんな人材でも頭のよい人間と同じ土俵に立てるからです。ハードワークを積み重ねれば、頭のよくなってくるから不思議です。

もっと働くか・働かないか、もっと考えるか・考えないか、もっと書くか・書かないか・・・毎日の仕事の中で、そういった分岐は無数にある。その毎日が積み重なっていく。努力というのは、それらの分岐の選択の仕方を意味しているのではないか、と思う。

運は、それらの分岐の連続の結果であり、常に厳しい方向を選択することで得られる学びは知識であり知恵の獲得が累積化されるのだから、易しい方向を選択する人とは、大きな違いが生まれるよね。

成功している人は凄まじい努力を重ねているものです。一流のプロスポーツ選手もしかり。彼らは、「これでもか」というほど地道な努力を続けています。そのことの重大さに気づかない人は、彼らを天才で片付けてしまいます。しかし、彼らは天才ではありません。努力に見合う結果を残しただけです。

スポーツ選手とビジネスパーソンは似ている。スポーツ選手が、もう1センチ高く飛ぶとか、もう一秒早く走る、ためにする努力は、ビジネスにおける大小のミッシングパーツを補うためにする努力に似ている。

スポーツ選手が毎日する筋力トレーニングは、ビジネスパーソンの読み・書く・聞くと変わらない。例えば、脚力がきたえられることによるキック力が0.1秒を縮めることに繋がるかもしれないことと同様に、マネジメントイシューを捉えようと思って鍛える聞く力とは似ている。

仕事で感じたストレスは、仕事で成功しない限り癒えることはないはずです。・・・成功するまで懸命にやり切るからこそ、ストレスが溜まらないのだと思います。

 これが、最も腑に落ちた考え方。仕事でストレスがあるときは、さらに仕事に集中する。そうすることで、ストレスを生む仕事を解決することに直結することと考えられるから。でも、僕は、永守さんのようにお酒を飲むこともやめようとは思わないけどね。