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たけしの華麗なる消費生活

華麗なるたけしが、日々の生活の中で、華麗に消費していったモノやコトやシコウについてのメモ。JPとUSのVisionary Company、Management Consulting Firm、MarketingやBusiness Development、Business Strategyな経験からか、そもそもだからなのか、かなり自由な風味で書き綴っております^^

進化がないと、足りない感は出てしまう (HERO)

tv business

HERO見ました。第二回も見ました。第三回も見ると思います。そんな中、初回と第二回の二回分を見ての感想を書いておこうか、と思います。

 

演出の精緻な創り込み

結論から言うと、とても面白い、かなと。13年の時が経っても。何が面白いのかな、と考えたところ、主だった所では、こんな感じ。

  • 役者陣の掛け合い。城西支部の個性の強い役者陣。個人個人だけでも、尖っていて、クセがあるキャラの創り込みと訴求は相当なモノ。それだけではなく、役者と役者の間の掛け合いが非常に創り込まれている。その背景としては、検事と事務官との立ち位置の違い。検事たちの中でもポジションを巧みに変えて、野心や嫉妬等の人間性をかなり盛り込んでいる。それらは、化学反応として、巧みなシーン、を創出している
  • かゆい所に手の届くカメラカット。上の役者陣の掛け合いとの掛け算な要素。色々な確度からカメラで撮りきって、臨場感であり、意外感を生み出している。掛け合いだけではなく、特に、城西支部では、各検事の部屋、集合部屋、給湯室、入り口、といったエリアの違いから生み出すカットの面白さを巧みに引き出している
  • 意外感のあるネタが仕込まれた刑事ストーリー。やはり謎解きは、見ている側としては面白いし、ワクワクするわけなのですよね。HEROの謎解きは意外感が潜んでいる。木村拓哉と北川景子が事件を追うが、実は、関係なさそうな案件を追っている他の検事と事務官が謎解きに寄与したりする

これらが、絡まり合うことで、HEROというドラマを楽しくしている。阿部寛や大塚寧々等がいなくなったが、新しいクセものの役者を揃えて、十分に面白くなっている。これは、第三回も見てしまうでしょう。

 

でも、進化がないと、足りない感は出てしまう

先の要素が今回でも担保されているので、十分に面白いのだけど、寂しさを感じてしまうのは、前回から、アドオンのエッセンスがない、という点だろうか。それが、数字にも表れてしまっているのかもしれない。

  • 第一回視聴率:26.5%
  • 同第二回:19.0%

要は、キムタクが演じる主役が前回と同じ、に今の所見えてしまっている点にあるのかな。ドラマの中でどれほどの月日が経っているのかしれないが、現実世界では、13年が経っている。通常は、何かの変化であり、進化があるものである。でも、ドラマ中では、Tシャツにハーフパンツで現場に行く主役、みたいなシーンがあって、んー、13年前のまんま、な感じが否めない。

勿論、主役の魅力というのはあって、むやみに変えて、その魅力を外してしまうのは非常にリスキー。この主役は固定観念を破壊するような型破りなキャラクターであり、パイオニアとして新しい何かを創り出していく存在だ。そして、その魅力がキムタクと重なっている。

でも、そのようなキャラクターだったとしても、進化は必要なのだと思う。どんな進化だったらば良いか?と考えたときに、大人、な要素が必要なのかなと思う。それは、キムタクが今後もスターダムを維持していけるかいけないかの分岐点でもあったりする。

 

では、どのような進化をしないといけないのか?

逆説的だけど、キムタクは進化してきた。付加型の進化。彼の好奇心を基点として身につけた能力は、彼の新しい魅力を増大し、人気の維持であり、不動のモノにしたわけだ。それは、セブンイレブンがPBを中心として、常に魅力を刷新し"続けている"ことに近い。

 

でも、そのような進化では、聴衆を魅了できなくなっているのが現状。「時間」というヤツは厄介で、売れてから20年程経過して、キムタクに関するパラダイムが変わってしまったわけだ。パラダイムが変わったのに、延長線上の付加型の進化をしても、時代は受け入れてくれない。

20-30代で成功した男性アーティストが40代でも成功し続ける、というのは勿論難しい。20代と30代と、30代と40代とを比較した時、外見的な変化が確実に現れてくるのが、後者だからだ。だから、リポジショニングは必要で、では、どんなリポジショニングをしないといけないか、と考えたときには、大人、な風味を盛り込んでいかないといけない、というのが勝手案になる。40代でも活躍し続けている例としては、福山雅治、江口洋介、が特に顕著かもしれない。彼らも、フレッシュさであったり、やんちゃさを20-30代では売りにしてきた。でも、今では大人の落ち着きであり、しっとりさ、みたいなものがアドオンされて、今でも売れ続ける魅力を堅持しているのではないか、と思う。

キムタクも、これまでの延長線上とは異なる新しい魅力をアドオンして、リポジショニングを図らないといけないタイミング。実は、2-3年前から、そのタイミングに入っている。でも、それができていない。HEROでも、それはできなかった、というのが僕の印象だ。

 

それでも、HEROの今後の展開に期待

正直、キムタクが演じる主役が、残りの回で、短パンをはかなくなる、要は、進化した形、今までとは異なるパイオニア像にはならないだろう。でも、ドラマ的には、もっと面白くなることを期待したいなと思う。

毎回のゲストに期待するし、最後の方では、松たかこも出るのではないかな、と推察します。そんな布石が、第一回の中であったので、これは、どうしても期待してしまうところ。で、北川景子と三角関係的になったら、面白いですね。視聴率も伸びるでしょう。

あとは、他の検事たちが、もっとキャラをたたせて、各人の見せ場の魅力を高める、ですね。やはり、冒頭の通り、化学反応が魅力なので、一つひとつの要素の魅力を高めることで、化学反応後の全体の魅力も上げる、ということです。ということで、今後も期待してみたいと思います。

 

※HEROを二回見て、随分つらつら書き連ねたのは、この本のエッセンス。