たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

手巻き寿司祭り (築地玉寿司 毎月8日)

最近知ったのですが、築地玉寿司では、毎月「8」日には、手巻き寿司が全種類105円という祭り具合になっております。末広手巻きの日だとかで。ちなみに、日本で初めて末広手巻きをした、というお話もあるとかで。

今月2013年12月は、8日が日曜だったということで、行って参りました。で、いきなりはまったのですが、全店舗で、このキャンペーン?祭り?はやっていないのですよね。最初、銀座六丁目店に行ったのですが、20-30分程待って店舗に入ったところ、キャンペーン?祭り?をやっていないことに気づき、近くの本店に移り、再度30分強並ぶという苦行をしてしまいました。事前に、開催店舗を調べるのは、要必須だと思います。

で、注文し、食べてみての所感なのですが、なかなかのコスパだと思います。そもそも種類が30-40程度と多いのですが、ウニやカニ、そしてイクラ等については、なかなか良いネタを使っていて、手巻きと言えど侮れない量が入っていて、満足度は高いです。

せっかくだから、色々と頼もうと思い、イカキュウ巻きやら何やらを頼んだのですが、この注文方法はあまりオススメできませんで、好きなネタを沢山注文した方が良いと思います。握りに比べて、手巻きの方がご飯の量が多いので、お腹が一杯になりやすくて、沢山食べられません。私は、11本でお腹が一杯になってしまいました。10本前後を限度とした場合、注文するネタの種類を拡げてしまうと、美味しい食材をあまり食べることができませんので。

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さて、一顧客として、なかなか満足したのですが、お店側としては、どうなのかな、とも少し思ったわけですね。ウニやイクラは通常だと600円程度するネタなのですが、それが105円になっているのが、毎月8日の祭りなのですよね。これは、お店的にはどんんな位置付けのものなのだろうか、と。

やはり、新規顧客を増やすことが大きな目的だと思います。例えば、私は、始めて、築地玉寿司に行きました。この手巻きのキャンペーンがなかったら、残りの人生の中で、築地玉寿司に行ったかどうかで言えば、かなり可能性は低かったかもしれません。私のような新規顧客はかなり多いことでしょう。ウニ等のネタでも、105円の手巻き寿司。口コミも多いことでしょうし、お得感も半端ないわけなので。

で、このような新規顧客から、如何にリピート顧客へとコンバートするか、が重要なわけですが、

  • 安いのに高級なネタを食べたいだけ食べられて、その高級なネタもせこいネタではなくて、結構良いネタを使っているために、美味しかったという食後感の良さ
  • 店員も多店舗展開しているお店にしてはある程度のクオリティが満たされて得る
  • お店の前等にも立て看板がありましたが、手巻きの日が安いだけではなく、食べ放題やセットメニュー等でお得感を用意している

ということで、いきなり上客になるかどうかは別として、寿司が食べたくなった、と思ったときに、築地玉寿司を想起し、選択肢の中に入ることはできるくらいのインパクトは与えられるキャンペーン効果はあるのかな、と思いました。

他方で、コスト面で言えば、どうなのか、というのも気になりますが、ウニやイクラ等はトントンか、少し赤なのかもしれませんな。ここのコスト感はあまり私にはないのですが、そんなに品質が悪くないウニやイクラやカニの手巻きを105円で出せるものなのか、というとちょっとわかりません。

キャンペーンの日の需要に合わせた大量発注によるボリュームディスカウント効果。通常時は、そこそこの価格に仕立てているわけですが、この価格付けは、105円になった時のお得感演出もあるのと同時に、各ネタで例えば月でSUMをとった時に、損益を改善する効果もあるやなしや、なところがあるのかな、と。

また、全種類で105円ということで、他のネタ、例えば、納豆等の安いネタについても、105円ということで、単品損益をみたときにはばらつきがあれど、トータルでは、イーブンに持っていけていて、新規顧客の目的を達成できていることを考えれば、全然安いキャンペーンコスト、になっているのかもしれないな、とか。雑然と色々考えたりしました。

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ということで、お店目線でも少し考えてしまいました。まあ、何にせよ、コスパが高くて、満足度が高かったです。通常時に行くかどうかは状況次第なわけですが、また、8の日が土日だった月には、行こうかな、と思います。