たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

最高の時間の使い方がわかる本 (「「時間がない」から、なんでもできる! 」吉田穂波)

結局、最近の僕の最大関心事項の一つは、「時間」。誰かとの時間を沢山欲しいし、自分の時間も沢山欲しい。アウトプットに時間を沢山使いたいし、インプットにも時間を沢山使いたい。やらないといけないことは沢山で、やりたいことはもっと沢山だ。

やらないといけないことを決めて、やることを減らすことも一つあるけれども、それをやった上で、アウトプットもインプットももっともっと増やしたいわけであり、バリューをあげるための考える時間ももっともっと増やしたいわけである。

そんな状況に置かれてみると、「時間」の使い方を如何に洗練するか、という課題に向き合い、解決を図り、その質を向上させることに注力することはリーズナブルなように思う。

色々な時間の使い方関係の本を読んでいるけど、それらの本と比較しても、この本はなかなか良かったよ。良かった以前に、なんかポジティブな思考回路とか、物事の捉え方とか向き合い方みたいなのが似通っていて、とても共感したりしました。そもそも著者が魅力的な印象を受けました。みなさんも読んでみた方が良いと思います。

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と、いきなりおススメしてみましたけど、本の中身についても、少し書いておきましょう。子供が三人もいて、医師として働きながら、ハーバードへの留学準備をし、受験に受かり、厳しい留学生活を乗り越えてきた吉田穂波さんの時間の使い方に関する本。

「時間がない」状況に置くことで、自分の能力を最大限に引き出し、何でも出来るようになるのだ、ということが本のタイトルになっています。しかし、「時間がない」状況に置かれて、どれもが中途半端になってしまう人はいるわけで。では、なぜ、彼女はそんなスーパーマンみたいなパフォーマンスを出せるようになっているのか?そんな観点で読むと良いかもしれません。

僕が、気に入った部分はこちら。

  • 「困難だから、やろうとしないのではなく、やろうとしないから、困難なのだ」。時間ができてから始めるのではない。始めると時間が生まれる
  • 時間だけは人間に平等に24時間与えられている。アインシュタインも、ヘレンケラーも、マザーテレサも、そして、自分にも
  • 自分が時間をどのように使うかで、1分の価値は大きく変わる。1分や2分の時間ならば、1日のそこかしこに転がっている。それらの時間の密度を高め、それを丹念に積み上げるちょっとでも前に進める。一項目でも、一行でも。そうやって細切れ時間を利用して、まとまった時間を捻出する
  • ビヨンド・ザ・細切れ時間。ルーチンな時間にも、小論文の内容やメールの返信の内容を考える
  • 集中できないときには、「気がかりなリスト」を作る。小さな我慢は意外に大きなエネルギーを失う。集中の妨げは、大きな気がかりよりも、案外小さな些細なこと

 

まず、始める

「始める前」と「始めた後」とでは、その対象に関する情報量は圧倒的に変わってくる。なんだか難しそうと思われることも、やってみると意外と簡単だったりする。なんとなく、3時間かかりそう、と思っていたことも、20-30分くらいでメドがたったりすることがある。まず始めてみることで、情報が得られて、一気に動き出すイメージ。しかし、人間だけでなく、物理法則に至っても、最初には力が必要だったりする。きっと、何も考えないで、まず始めてしまう「習慣」にしてしまうくらいまでに、身体に染み付けることが必要なのかな、と。

 

1分の可能性を積み重ねる

少し前に読んだとある記事に、時空間を超越することで、時間の可能性は広がるというようなことを読んで実践してきた。TMI法律事務所の葉玉さんの記事だったのだけど、司法試験に合格するための時間の使い方みたいな文脈で書かれていた。この本に書いてあるのは、その内容をさらに発展しているような内容でした。子供も沢山いて、仕事もして、本当に時間がない状況で、時間を捻出していくには、1分単位で、できることやしたいことに取組んでいくことが必要になっていく。その1分でできることに集中して、片付けていく、ということが大事。より精緻な時間の使い方に対する気づきがあるかな、と思う。

 

集中するための準備

目の前の何かに集中する、ということ。集中しているかしていないかで、value per timeは大きく変わる。では、どうすれば集中することができるか?個人的には、集中できる時間帯や、視覚や聴覚等の五感レベルで目の前のコトだけにする、等色々考えてきた。この本で書かれていることは、気になることは、書き出して、可視化しておくことで、頭のどこかでひっかっかって心配してしまうようなコトを排除する、ということ。確かに、そうかもしれない、と思った。to doリストではなく、何かもやもやしているようなコト。それを明確にしておく。書いた時点で解決できてしまうことかもしれないし、そうでないかもしれない。でも、書いてしまうことで、頭の中身は整理され、集中に至ることができる。これは、やってみようか、と思う。

 

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この本を読んでみると、人間の能力の可能性を感じる。能力を更に開発し、パフォームするためのキーは時間の使い方であることは、先にも書いた通り、人間には平等に24時間あるのにも関わらず、世界にインパクトを与えられる様なパフォーマンスをしている人もいれば、そうでない人もいることから、明確。ここに書いてあることを実践するのもそうだし、常に、時間の使い方の品質をあげていく様な工夫をしていくことが必要だな、と思わされたわけです。