たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

エグゼクティブと新書 (「聞く力」阿川佐和子)

※タイトルにある本とは前々関係のないお話。

 

私が大学生の頃。とある電機・エンターテイメント会社でインターンシップをしていて、とあるサービスのマーケティングを考えていた。ターゲットセグメントになりきって、どのようなサービスであればうれしいのか、を学生なりに必死に考えていたのだけど、学生であり、ムダな知識がなかったせいか、カスタマーセントリックな本質的なアプローチをしていたかもしれない、とか回想しちゃったりする。

 

その時、とある方にヒアリングに行った。日本で最も権威のある高級ホテルの役員をされていた方で、色々なコネクションをつたって、彼にアプローチしたのでした。色々なお話をしたのだけど、脱線してお話された内容が、ひっかかった(サービスとは全く関係がないのだけど)。

 

彼は、新書を読みなさい、と仰っていた。彼は、毎日、会社の行き帰りでは、新書を読んでいる、と。逆に、新書以外は何も持たずに、新書だけを持って、通勤しているとのこと。毎日通勤の時に読んでいると、当然だが、色々な領域の新書を読む。新書は、色々な業界の色々なテーマの本があるので、色々な知識が入ってきて、知見が広がる。高級ホテルゆえ、日本だけでなく、様々な国の要職の方々と会話をする機会に、とても役に立つというお話だった。

 

新書なのがミソ。なのだと思う。新書は、素人にもわかり易いエントリーなお話が多い。全体像はわかりやすくて、基本的な内容に加えて、最新のトピックス等にも触れられていて、ポイントを掴みやすい。新書を沢山読むことで、知識の広がりを期待することができるわけですね。知識が広がれば、誰かに会った時に、相手に興味を持つことができるチャンスが増える。基本的な知識があるので、相手との話の基盤ができていて、適切な質問をすることで、内容を深堀することも可能だろう。そんな効用を話していたような、話していないような。

 

本を読む。では、何を読むか?興味がある領域について深堀する本を読むのも良いと思うけど、新書を読むのも良いかな。そんなお話でした。