まず、楽しいコトを見つけよう(「天職」秋元康 | 鈴木おさむ)
何か新しいことを考えて、形にすること。この機能については、テーマとしては色々あるわけだけど、華やかな世界でトップランナーとして活躍する秋元康と鈴木おさむによる対談は非常に興味深い。
ポイントとしてあるのは、好奇心、の部分。自分が面白いと思うことを最も大事にしている。面白いと思う情報を取りに行くし、面白いと思うことを考え、形にしていく、例えば、何かが先にスケジューリングされていたとしても、面白い、を大事にして、スケジュールを変えたりしてでも、優先する。
秋元康の本を読んでいると、運の話が出てくる。最終的には、運、ですよ、と。そして、運を掴むための準備の話とかもあったりするのだけど、その前提として、面白い、と思えることの延長線上にあるかどうか、が大事なのかなと思うわけです。でないと、いつ運が目の前を通るかわからない中で、膨大な準備なんてできない。いや、恐らく、その前提条件が備わっている時には、準備、とすら思っていないのかもしれない。それくらい、面白い、と思えるかどうかは大事なんだと思う。
とある局面でとある方々に、仕事をする喜びとは何か?なぜ仕事をするか?という話をしたことがある。僕は、二つあるのかな、と思っている。一つは、やりがいがあること。もう一つは、やりたいことがあること。やりがいとは、周囲から期待があって、その期待に応え、期待にミートすること、そして、超えること。他方で、やりたいこととは、自分が仕事を通じて、社会をどう変えたいか、の核が自分の価値観と共鳴していること。
秋元康や鈴木おさむは、やりたい、と思えることをとても大事にして、コミットしているのだな、と読んでいて思ったわけですね。先の二つは、どちらも大事だと思うのだけど、まず後者があって、で、前者も備えている、もしくは、備わせる、というのがあるべき順番かな、と。
ということで、つらつらと好き勝手書いてみました。キーとなるセンテンスは抜粋してみました。前半が秋元康で、後半が鈴木おさむ。やはり、秋元康の方が、ディファレンスを取った考え方が一貫してますね。なか面白い本なので、一読の価値有りでございます。
- 「人間の幸せは何で決まるか?」「今が楽しいと思えるか?」それしかない。
- 仕事でも自分からアプローチはしない。アイデアの種があっても、ことさらプレゼンしない
- 人脈は、あとで気づけば人脈になっているだけ
- 便りがないのは縁がない、なの
- みんな、そのときの運の流れ、空気の流れよりも、先に決めたスケジュール通りに生きようとする
- 自分が「おもしろそうだな」と思えるかどうかが一番
- 一番重要なのは「好奇心」だけど、もう一つ挙げるならば「スピード」
- 忙しくなるのがわかっていても、仕事を引き受ける理由
- まずは好奇心
- 小さな誘いや依頼を断りたくない
- どうしたら放送作家になれる?って聞いてるやつはダメで、そこで何かを思いつくやつが放送作家なんだよ
- 最終的には、やるか、やらないかしかない。やったやつが成功するんだよ
- いいときでも悪い時でも、淡々とやっているうちに、運がくる
- 仕事が終わって、飲みに行くか、女の子と遊ぶか、寝ちゃうか、そこで、さらに書けるかどうかの差。誰に頼まれているわけでもない中で
- 誰もがやりたいことをやるだけの時間しかないと思う
- 今、世間の真ん中にあるものに近づくっていうよりかは、自分が思ったことにみんなに触れさせたい
- 人に会うのって、自分の計算外のことが起きるってこと
- やりたい仕事は待ってたら取られちゃう。だから、格好付けずに口に出して言う