たけしの華麗なる消費生活

消費したモノ・コトについて、書いています。

青春の中にいる彼女らが青春を歌う (GIVE ME FIVE !)

 

先週のMステのAKB48"GIVE ME FIVE"を見た。去年の8月から、忙しい中密かにずっと楽器を練習してきて、演奏し、歌っている映像がステキでしたね。卒業シーズンに送る青春の歌、という位置付けなのだろうけど、彼女ら自身が今青春の中にいるのだろうな、と映像を見てて、思ったわけですな。

秋元康の歌詞も良かった。卒業を期に、一歩踏み出していく時の前向きな内容だ。高校生の頃を思い出させる様な瑞々しい光景が想起される、リアルな言葉が紡がれている。友達との距離感とか絶妙。歌詞がキラキラ光っているんだよね。なかなか良かったです。

それにしても、最近AKB48は応援してしまう。AKB48は、彼女達自身の成長を皆が見ていくことができるドキュメンタリー、みたいな話を秋元康が言ってた気がするけど、その通りにはまっている気がする。彼女達の挑戦に感情移入し、成功に喜んでしまうのだ。一部のAKB48ファンだけでなく、私の様な一般人でもそのような人が多いのでは?

なぜ、AKB48はドキュメンタリーとして成り立つのか?彼女達が努力し、挑戦している姿に胸を打たれるのです。それらが無いとドキュメンタリーとして成立しない。芸能界という華やかな舞台で華やかな姿だけでなく、その裏でとても努力している姿を見て、心が動くわけですね。

例えば、指原莉乃(さしこ)が代表格。最近、笑っていいとも!のレギュラーになったり、ソロデビューが決まったりしている。秋元康が、「最近の押しメンは、さしこ」と言ったらしいが、ただのえこひいきではなく、ちゃんと理由がある。

さしこは、2009年の総選挙で、選抜落ちを経験する。これにより、テレビになかなか出れなくなった。そんな状況の中、彼女がしたことは、例えば、こんなことだ。

  • 自身のブログで1日に100回更新することを挑戦し、アメブロで歴代一位の3,500万PVをたたき出した
  • 選抜落ちしたが故に、誰かが他の仕事で出れない時にさしこが出れる様に、「ポニーテールとシュシュ」等の曲の全ポジションをこなせる様に踊りを全て覚えた

その努力と結果の結実具合は、カラヤンが病欠した時に代役で指揮をやり、拍手喝采を得た小沢征爾を思い出させる。自分からチャンスを創ったし、目の前に来たチャンスはモノにしてきたのだ。これは、AKB48のメンバーの努力の一端に過ぎない。AKBの多くの人が、一人ひとり、自分のチャンスを掴むために、芸を磨き、チャンスを掴むために、積極的に活動している。

少し話が変わるが、私は、企画屋目線で、秋元康が凄い人だなと思うので、彼の本やぐぐたすGoogle+)はかなりチェックしている。そこで思うのは、AKB48のメンバーは、身近な存在であり偉大な存在である秋元康の哲学を学んで、実践しているということだ。

  • みんなと同じくらい努力したくらいじゃ勝てない
  • 夢が叶う、叶わないを誰かのせいにしてはいけないということです。夢が叶うから続ける。夢が叶わないからやめる。そんなに甘くないです
  • 夢の方が背を背けることはない。あきらめるのはいつも自分から
  • 信じなきゃいけないのは、誰かのことではなく、自分自身に対して




そんなわけで、AKB48には目が離せない。ちなみに、冒頭の"GIVE ME FIVE !"の映像を見ていると、彼女らの完成度が高いレベルまで来たな、と思う。直近3年の間、5-6月にAKB総選挙をしているわけだが、今年あたりは、独り立ちできるメンバーは巣立たせるというのもアリかなと思った。まだまだ人気のピークを継続できるし、派生グループも含めて活発が激しい状況なので、来年あたりかなとも思うが、予定調和を崩す秋元康ならば、今年に動いてもおかしくないかなー、なんて思いました。

ちなみに、私の推しメンは、大島優子、篠田麻理子、さしこです。え、一人じゃないとダメなの?