本との新しい付き合い方
家にある本との新しい付き合い方
クラウド化は、今更感があるテーマですが、最近徹底しだしたのが、本のお話。昔から色々な本を買って読んでいたので、本が家に溜まりまくっていました。一時期、Kindleを利用しているときもあったし、時々古本屋にも出していましたが、物理的な本は数百冊でしょうか、うちの本棚を占めていました。で、最近、物理的な本を電子データに変換して、クラウドにストックし、本によっては、kindleに読み込ませて、kindleの付箋なども活用しながら、情報を読むスタイルに変えています。電子データにしたのは、BookScanというサービスを利用しており、詳しくは、サイトをご覧頂ければと思いますが、そのような、本の電子データ化+クラウドの運用をしてみて、思うのはこちらです。
家にある本を電子化したときのメリットとデメリット
まず、メリットについて。
- 会社や外出時、移動時等、本だと物理的に持ち運べる量に限りがありますが、あらゆる本がクラウドにあるので、いつでもどこでも、iPhone/iPad/PCで本を閲覧可能
- よって、仕事で必要になった情報は、常に"本"で調べることが可能。webの記事よりも、構造的かつ詳細な内容であることは多いので、特に、各種テーマの原理的な本の情報で役に立つことが多い
- 全ての本の情報が手元にある、安心感が生まれる。何か本を持って行かないといけない、というプレッシャーも全くなくなるので、本の情報にまつわるストレスがゼロナイズされる
- 本を持ち運ぶことがなくなるので、移動中のカバンの重さは軽減され、楽になる
- 家の本棚が本棚でなくなる、本を置かなくて済むので、家の中はその分広くなる。本棚自体は処分していないですが、他のスペースを占めていた子供の書類などを置くことで、スペースが有効になる
- 本にある情報は活用しないと意味がないのだが、本棚に本がある、という妙な優越感なのか安心感みたいなのがなくなる。だから、情報を活用するプレッシャーが高まる
一方で、デメリットについて。
- 始まりだが、電子データにするコストがやや高い。出来上がり品質の高いBookScanだからというのもあるが、プレミア会員(にしないと、着手が数か月先になる)の場合、月約10,000円で50冊、要は、1冊200円かかる。そのお金で、他の本を買える
- (デメリットではないですが)だから、本当に電子データ化して読み返すことがあるのか?と自問自答し、そうでない本は、メルカリに出しました
- 本の肌触り感がなくなる。あの感覚は結構好きだったのだけど
まあ、電子データ化自体へのデメリットは少ないかもしれません。あと、細かい部分だと、本の発送なども面倒で、宅急便を利用すると、場所にもよりますが、数千円かかってしまったりします。より、1冊あたりコストにヒットします。
新しい本との新しい付き合い方
ということで、元々、家にあった本を電子データ化することは、全て電子データ化するに越したことはないですが、では、新しい本との付き合い方はどうするのか、があると思います。
新しい本は、そもそも、電子データ(kindleなど)があるか・ないか、がありますが、それに加えて、前述にもありますが、何度も読み返すか・しないか、も考慮に入れて、どのように新しい本と付き合うか、を変えています。結論としては、こちら。
- 電子データがある、かつ、何度も読み返す ->電子データで購入
- 電子データがある、かつ、何度も読み返さない -> 本で購入 =>メルカリ
- 電子データがない、かつ、何度も読み返す -> 本で購入 =>BookScan
- 電子データがない、かつ、何度も読み返さない -> 本で購入 =>メルカリ
2, 4の何度も読み返さない本は、電子データがあろうがないかろうが、本で購入するしかなく、その後はメルカリ行きになります。でも、1と2の分岐はちょっと考えると思いますが、原理的かそうでないか、流行り物かそうでないか、みたいに、その本を考えると判断できるかな、と思います。ちなみに、流行り物は、メルカリではほぼ買値で売値がつくので、手数料+配送料のコストでその本を読めることになるので、ちょっと賢い読み方かなと思います。
悩ましいのが、3のパターンで、元々あった本をBookScanで電子データにするのは良いのですが、50冊/月単位でないとプレミアム会員は損だけど、プレミアム会員でないと電子データになるのが数か月先という状況。としたときに、SnapScanなどの本当の自炊のデバイスを購入した方がよいかな、雑誌等も簡単にできるし、と考えているのですが、これはもう少し先に結論を出したいと思います。
1は、そうだよね、という感じだと思いますが、kindleなどの電子データだと一度に沢山購入しやすく、かつ、一度に持ち運べるのですが(当たり前ですが)、それがゆえに、ちゃんと読まないリスクが生じるので注意が必要です。勿論、全てのページを読む必要はないのですが、そのレベルではなく、数多ある本に、購入したばかりの本が埋もれて、あんまり読まないで通り過ぎてしまう、みたいなことがおきます。物理的な本の場合は、1冊なり2冊を大事にカバンに入れたり、目に入るところにあるので、優先的に読む動線ができているのですが、クラウドに入ると、その動線が弱まるためですね。だから、kindleなどで買うときは一冊ずつで、すぐにその本に目を通すことが有効かな、と思います。
おわりに
そんなわけで、家にある本、そして、新しく購入する本、との新しい付き合い方でした。本にまつわる環境が、iPadなどのデバイス、クラウド/Kindleなどのサービス、メルカリなどの2次流通インフラ、といった面で変わってきてるので、僕たちの本との付き合い方も新しくなるのだなぁ、ということで、少し整理しました。ご参考頂ければと思います~
BMWと香取慎吾と佐藤渉
香取慎吾のBMWの広告がカッコよい!
SNSでの拡散も、このキャンペーンの狙いの一つだと思いますが、キャンペーンの名前が"unfollow"というのも面白いです。香取慎吾の他のCMの幾つかに似たコンセプトですが、この広告はとにかくクールだな、と思いました。キャンペーンのコンセプトと、このクールさの掛け算が、BMWの新しいラインであるX2の世界観と通じるのだろうな、と思いました。
感覚や感性で自分が面白いと思うことを自由にやる
個人的には、このような映像を創った人はどんな人か?というのが気になったりするのですが、佐藤渉さんでした。クリエイティブエージェンシーTYOのクリエイティブディレクターの方ですね。例えば、こんなCMを作成されています。
このように、独特な世界観というかユニークなコンテンツを創るのって結構難しいと思います。途中までは、ロジックで制約条件を揃えていくと思うのですが、その先の最終的なフェーズは本当にクリエイティブであり、センスになっていくのですよね。
佐藤渉さんのインタビュー記事があったのですが、「ただ感覚や感性で自分が面白いと思うことを自由にやっているだけ」と。多分こういうアプローチでしか面白いものってできないと思うのと、そういうアプローチだよねと違和感も感じないのですが、このアプローチを本当に実践できるかは、別物だったりします。
自分が面白いと思えることに気づけるか、自分が面白いことを信じれるか、色々な人であり条件があるなかで「自由」にできるかどうか、ちゃんと自分が面白いと思えるような形にすることができるか。先のインタビューの回答みたいなのは、誰もが持っている部分だと思うのですが、それを本当に実践できるかどうかの難易度が本当に難しいのだろうな、と思ったりしたのでした。
おわりに
メディアは変わっていて、広告の在り方も変わっていっているわけですが、カスタマーインサイトの理解(WHOとWHAT)が大事なのは変わっていないし、そこにアドレスするためのクリエイティブ(HOW)も変わっていないのですよね(HOWの一部であるメディアミックスが大きく変わっていますが)。で、特に、右脳が中心になるクリエイティブが難しいわけですが、BMWの映像であり、佐藤渉さんのクリエイティブですごいな、と思って仕方なかった話だったのでした。
iPad生活、ふたたび
久しぶりにiPadを利用してみての所感
最近iPadを久しぶりに使っています。もう数年ほどご無沙汰だったのですが、セルラーでいつでもどこでもネットにつながる形で利用するようになって、一か月くらいでしょうか。せっかくなので、所感を書いておこうかな、と思います。
- インプットツールとして最高なのではないか。iPhoneなどのスマホやPCよりも、情報をインプットするときに便利。スマホは画面が小さいので、一度に視認でき読める量は限られ、スクロール等の操作が多い。PCは操作工数がかかる分遅い。iPadは基本一度持ったところから、同じアプリやサイトならば親指だけで、スクロールもページも変えられて、作業工数は最小化されている。この負荷のないシームレス感は素晴らしい
- 逆に、アウトプットとしては使わないでよいだろう。PCはもとより、スマホのフリック入力よりも、入力工数であり時間はかかってしまうだろう。あくまで、隙間時間や何かの長良時間にインプットするために使うツールだと思う
- そんなことを書いてみると、純正のキーボードがあるではないか、という話も聞こえてきそうだが、あのキーボードを開いて使うシーンはどんなときだろうか。もしそんなシーンがあるならば、PCを利用した方がよいシーンだと思う
ポストPCとしてのiPadの利用シーン
CMでは、ポストPC的な位置づけでiPadを訴求しているわけで、能力をフルにつかっていないのではないか、という話はあるかもしれないだろうが、現時点の結論としては、ポストPC的なCMの利用シーンはライトユースの場合に限るのではないか、と思う。PCですごいスピードで、メール、エクセルでの分析、そして、PPTの資料作成をやっている人には、恐らく耐えられないだろう、と思う。
Apple Pencilは使うべきか否か
もう一つ、上記に書いてないのが、Apple Pencilについて。iPad Pro、そして最近のiPadについては、Apple Pencilが重要な位置づけを占めていると思うのだけど、店頭で利用してみるくらいだと、その利便性について、しっくり来なかった。そもそもiPadでアウトプットプロセスを預けようとしていないので、iPadにApple Pencilで書いた何かを誰かに送る、さらに何かを作る、みたいなのはちょっと遠いかなと思ったし、Apple Pencilを携帯し管理するのも面倒に思った。元々、ペンとノートがあれば、なんでもできるでしょ、と思っている人でもあることもあり、こちらは採用しないことにした。
おわりに
久しぶりにiPadを持ってみて感じたこと考えたことを、少し多面的に書きましたが、シンプルに、iPadってとてもいいな、と思いました。もう少し、使い込みだしてみると、Apple Pencilも使っているかもしれませんね。また何か気づいたら書きたいと思います~